中海テレビニュース(5/1)

日本海新聞(5/3)

http://www.nnn.co.jp/news/160503/20160503004.html

より転載

熊本地震の影響で、艇庫が被害を受けた熊本大医学部(熊本市)のボート部の学生らが、鳥取県米子市内で合宿をしている。自分たちが今できることに一生懸命取り組み、被災者を元気づけようと練習に打ち込んでいる。

中海で練習に励む熊本大医学部ボート部の学生たち=2日、米子市西町

 熊本市の江津湖にあるボート部の艇庫は、地震で周辺に液状化現象や地盤沈下が発生。建物が傾き、一部のボートが被害に遭った。大学は休校し、体育館は避難所になっている。

 コーチの香月俊彦さん(26)が、鳥取県ボート協会に連絡し、米子市での合宿が決まった。香月さんと医学科の2年1人、3年4人の計6人が中海に面した県立米子艇庫(同市西町)を拠点に、3日までの予定で練習している。

 2日は早朝からかじ付き4人スカルを約16キロこぎ、動きを確認しながらメニューをこなした。

 主将の井上一成さん(23)=3年=は自宅で被災。16日の本震後、大学病院の外に避難した患者に毛布を配るなど活動した。「地震で慣れないことばかりだった。安心してスポーツに打ち込める環境のありがたさを再認識した」と話す。

 熊本市出身の宮本洋輔さん(23)=同=は、地震直後に立ち上がった学生グループと一緒に、行政が把握できていなかった避難所を回り、足りない物資を調達した。「避難生活をしている人がいる中、自分たちができることをやろうと思った。何らかの形で熊本の人に元気を届けたい」と意気込む。

 香月さんは「学生たちは地震後、ずっと気を張っていた。久しぶりの練習で表情が和らいでいる。恵まれた環境で練習をさせてもらい感謝している」と話した。(足立篤史)